2025.01.07

イエベとブルベはパーソナルカラー診断の入口 診断方法やわかるとどうなるかを 解説します

イエベとブルベはパーソナルカラー診断の入口 診断方法やわかるとどうなるかを 解説します

パーソナルカラー診断においてよく言われる「イエベ」と「ブルベ」。よく皆さん調べるでしょうし、当店にご来店される方にも「私はイエベとブルベどっちですか?」とよく聞かれます。

今回は、カラリストで東京都渋谷区原宿駅から徒歩5分の隠れ家サロン「MM Style color(エムエムスタイルカラー)」の代表である宮本真由美が、イエベとブルベについて解説していきたいと思います。

イエベとは

そもそもイエベとはイエローベースの略です。正式名称は、イエローアンダートーンで、イエローアンダートーンの色が肌との相性が良いという総称を簡略化してイエベと言っています。

イエローアンダートーンとは黄みがかった色の総称で、いつしかイエベが通称になりました。アンダートーンは、肌の表面の下にある色合いで、変化することはありません。

イエベの人は、イエロー系やオレンジ系を含む色と相性がいいです。イエベの人は黄色系を含んだ色の洋服やアクセサリー、コスメやヘアカラーが似合います。イエロー系を含む色としては、黄色やオレンジが代表的で他には黄緑やブラウン系も含まれます。色の名前を出しましたが 原色の色名はわかりやすく耳に馴染みの良い基本色名となりますが 、単純に名前通りの原色が似合う訳ではありません。

色には色の明るさや色の強さなど、トーンがあります。黄色と呼ぶ基本色名の色が肌と合うという訳ではなく、そのトーンも含めて合わせていかないと、パーソナルカラー診断を活用したことにはならないのです。

ブルベとは

イエベでも解説しましたが、肌にはアンダートーンがあります。ブルベとは、ブルーアンダートーンの色が肌色との相性がいいという総称で、ブルーアンダートーンとは青みを感じる色の総称です。

わかりやすい色だと、原色の色名では青・青紫・赤紫になります。 青や紫が代表的で他にはピンク系はブルベのカラーになります。また、無彩色(黒)も黒から白にかけての明度の差で変化して見えるグレーは、青みと近いブルベがマッチするカラーとなります。

イエベとブルベの判断はどうやってするの?

パーソナルカラー診断においてイエベとブルベの判断は、目の光彩の色や柄に特徴があります。イエベの人はほとんどがブラウンの色が強かったり、光彩自体に透明感があったりします。そして、ブルべの人は光彩が赤みを帯びたブラウン(ピンクブラウン)だったり、白目と黒目がコントラストの強さがあります(光彩と白眼のエッジがはっきりしています)。

パーソナルカラー診断をする際にドレープという色の布をあてていくのですが、イエベの方がブルーのドレープを当てると、血色が落ちて頬や唇が青っぽくくすんで見えたり、毛穴が目立ちます。反対に、ブルベの方がイエローのドレープを当てると、血色感が消え平面的で元気のない膨らんだ表情に見えたり(明るく白くなるだけ)、元の肌よりワントーン暗くなり、血色感も濁り茶ぐすみしているように見えます。

ただ、イエベとブルベというのはパーソナルカラー診断では入口の情報です。コスメがイエベ用とかブルべ用2種で売っているのは少し無責任でちゃんと分けてくれると良いのになと思います。ただ、商品として売りやすいし細かく分けられる事を好まない人もいると思います。結局は自分の目で選ぶしかないのが実情ですよね…

パーソナルカラー診断の基本は4シーズン診断

前述のようにイエベとブルベという2タイプの診断は、パーソナルカラー診断における初歩の初歩です。当サイトでも紹介しているようにパーソナルカラー診断においては、4パターンのシーズンカラーでの判断が基本となります。イエベブルべとそこで終わっていては似合うの意味に到達しません。

イエベはスプリングとオータムに、ブルベはサマーとウィンターに分類していきます。

パーソナルカラー診断

そして、エムエムスタイルカラーでは、その4パターンのパーソナルカラー診断をさらに細分化した『16タイプ診断』を行っています。16タイプとは全てのシーズンのパーソナルカラーを4分割し、4種類のパーソナルカラーを全部合わせた総数です

当店でパーソナルカラー診断をする際には、無彩色も合わせて38色のドレープを合わせていきます。そのドレープをあてることで16タイプの識別や判断でき、自分の肌に合う4パターンのシーズンカラーがはっきりわかります。その後、自分のシーズンカラー毎に仕分けされた31色のドレープを当てていくと、その中でどの色のトーンがより肌や表情の美しさを引き出してくれるかがわかります。全てを記録しながら診断を進めていくことでベストカラーを見出すことができます。

16タイプの色を当てて診断をしていく事で、方向が絞られ似合うパーソナルカラーが見出せる診断をしますが、これは16タイプの色のドレープを当てた際、自分の肌の見え方がどのように変わるかを自分の目でしっかり見て知ってほしいので変化して見えているポイントをお伝えしながら進めていきます。イエベとブルベという2タイプに比べ4つのシーズンカラーを抑えなくてはいけないことはわかっていただいたと思います。そう考えるとさらに4より多い16タイプの診断が一番重要なように思うかもしれませんが、基本的には4タイプの診断が一番重要です。

16タイプという診断は1つのシーズンカラーの中の色を4分割したトーンです。最近増えている2ndとかで別のシーズンカラーも、という診断が増えているようですが、別のシーズンカラーと共有出来る色はとても少ないと思ってください。1つのシーズンカラーの中の様々な色をTPOに応じて使い分け、自分の見せ方を知っておいていただくことが大切なのです。

各シーンで100%マッチする色を使うことができない場合も出てきます。マッチしない色や苦手な色でも、自分にどんな要素が必要かわかっていると、「生地の色の濃さ」や「テキスタイルの繊維の違い」「服のテクスチャー」など、見え方が違う中で出来るだけ似合う方を選択できるようになります。

気をつけたいのは似合う色のベストカラーにあまりにこだわり細かく絞れば絞るほど、いつも選ぶのは同じ色 いつも同じ印象という流れになってしまいがちです。パーソナルカラーは若々しく元気に見せてくれる大事なツールです。服のトップスには特に意識して取り入れて楽しんでほしいと思っています。

まとめ

今回は皆さんがよく言う『イエベ』と『ブルベ』ということをベースにお話をしましたが、イエベやブルベはパーソナルカラー診断の入り口でしかありません。そもそもパーソナルカラー診断は診断をして終わりではありません。色だけではなく色をどう使うかのスタイリングまで行ってはじめてパーソナルカラー診断をする意味があります。

また、インターネット上でイエベとブルベのセルフ診断や、もっと踏み込んだパーソナルカラー診断のやり方をレクチャーしているケースがたくさんありますが、当店に来たお客様でセルフ診断が完全に一致していたケースは非常に稀です。他にも、「前にちゃんとしたサロンでパーソナルカラー診断をしたものの違う気がする」とか、「色の選び方はわからないけど明るく薄い色って言われただけです」とか(意外とこんな返答が多くビックリです)。他にも最近多いのは「1stは〇〇、2ndは〇〇って言われたけど、どっちもなんだかしっくりこないし合わない気がます…など、診断が混乱しているケースも増えているようです。せっかく診断したのに間違っていたら悲しいですよね。

パーソナルカラー診断を受け、パーソナルカラーがわかると、今現在のあなた自身の最大限、若々しく美しく見せることができます。同じ形の洋服でも色が変わるだけでお顔のトーンや艶、印象は全く変わります。同時に、無駄な買い物をしなくてもよくなりますし似合うものがわかれば自信を持ってお買い物も出来ますね。

お洋服やアクセサリー、そしてお化粧まで使い方次第でファッションをより楽しむことができるようになります。パーソナルカラー診断を受ける事で、全ての人達が今まで気が付かなかったファッションを楽しめたり、周りからイキイキしてると褒められ、気分の良い毎日になれば…と願っています。

この記事を書いたのは

宮本真由美

スタイリスト歴約40年、延べ1万人以上の経験を持つスタイリスト。これまで、モデルやタレント、女優さんなど多くの方のスタイリストを経験後、高橋克典さんの専属スタイリストとして12年を経験。スタイリストとして40年の節目に仕事を制限し、予てより興味を持っていたカラリストの資格を取得。原宿駅から徒歩5分。色だけではなく個人がよりファッションを楽しめるよう、骨格診断や顔タイプ診断のできるサロン『MM Style color」代表。

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